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2017年3月27日 (月)

OE金沢の新年コンサート

今年の演奏会1本目は《ニューイヤーコンサート》でした。

●1月12日(木) 
オーケストラアンサンブル金沢 with エンリコ・オノフリ @紀尾井ホール

東京以外に本拠地を置くプロオケの中でもオーケストラアンサンブル金沢は有名です。
芸術を育てる土地柄だからいいオーケストラがあって当然だと思えますね。
団員が国際的なのもなんとなく金沢らしいなあと思ったり。古都を気に入って腰を落ち着ける外国人というのがとても自然に思えるという、それだけの印象なんですけども。

今年のニューイヤーコンサートは、金沢、富山、大阪、東京を巡りました。
ゲストのエンリコ・オノフリは、バロック・ヴァイオリン奏者で、芸風(?)はわんぱくな感じ。最近は指揮もよく行っているそうです。

このコンサートに行こうと思ったのは、プログラムが良かったからです。
新年のクラシックコンサートといえばウィンナ・ワルツづくしで、それも雅趣があってよいものだけれど、同じような曲ばかりで飽きるのも正直なところ。
このコンサートは、ありそうでなかった選曲にひかれました。
1曲目だけならあるかもだけど、全曲に祝祭・祝賀ムードあふれるプログラムというのは珍しいと思います。

◆ヴィヴァルディ◆『祝されたセーナ』より「シンフォニア」
ルイ15世に王子が生まれたお祝いとして作られた音楽でにぎにぎしく開演。
ここで言う「シンフォニア」は、当時の音楽劇(オペラに近いが演技はしない)での幕開きの曲で、形式的にはフランス風序曲。
オノフリが踊るようにソロを演奏し、宮廷の栄華が目に見えるよう。

◆ヴィヴァルディ◆ヴァイオリン協奏曲(調和の霊感)第3番
これは祝い事に関係なく作られた曲ですが、聴けば納得の「ハレ」な音楽。
何が嬉しいんだか、明るく躍動感いっぱいの演奏で会場がハッピーに。

◆ヘンデル◆オラトリオ『時そして覚醒の勝利』より「神によって選ばれた天の使者よ」
ソプラノ歌手登場。
寓話的ストーリーのオラトリオで、主人公は「美」。
「時」によって表面的な美が失われていくのが世のならい。「若さ」がもてはやされ、「若さ」自身も思い上がってしまうが、実は「時」は経験や思慮深さや知識・教養をもたらすものなのであーる!「若さ」なんて「馬鹿さ」と同義だと思い知るがよい!そして時を経て熟成されたものこそ美しいのだ!とこのように「美」さんが覚醒しましたというオチでございます。
若いうちに慢心せずに精進すれば老いても真に美しい人間になれるからがんばれよ、って話ですかね。
その最終の曲がこれでして、「美」さんによるアリアというわけなのでした。
もやもやしたものが晴れてスッキリした感じで、美の女神が勝利を宣言しているようでもありました。
歌手とヴァイオリン・ソロが互いを盛り上げ合戦するつくりなので、祝いの席に美女と腕ききが招かれて盛り上げている雰囲気となり、華やかな夢の世界に連れていかれました。

◆ヘンデル◆王宮の花火の音楽
これは鉄板の祝賀音楽ですね!そもそもは戦争終結を祝って作られた曲です。
これとか「水の上の音楽」は新年の気分に合うなあ。
この曲ではオノフリは楽器を持たずに指揮に専念。バロック音楽らしいスピード感というのか、グルーヴ感がとても良かったです。

-休憩-

◆モーツァルト◆モテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」
ソプラノさんが再登場して題名どおりのめでたさ満載の歌を。
カトリックでは1月1日が聖マリアの祝日で、単に新年というだけでない特別な気分を含むんですね。
というわけで第3楽章の「アレルヤ」でマリア様を賛美している曲なのね。
この曲はカストラート歌手が歌う前提で書かれたそうですので、初演当時の雰囲気やら意味合いやら考えるとまた趣深かったです。
ウィンナワルツのまったりした一面は確かに「こたつでお正月」にも合う気がするが、こういう音楽は宗教曲であるせいか空気がぴしっと澄んで背筋が伸びる感じ。「お正月」というよりは「NEW YEAR」といった気分が漂います。

◆モーツァルト◆交響曲 第35番「ハフナー」
ハフナー家の当主に爵位が授けられたお祝いに発注された曲なのでこの愛称で呼ばれています。
モツの交響曲は、最近では古楽オーケストラでの演奏が増えているけれど、モダン楽器で豪華に響かせても合いますし、生で聴けばどちらもいいものだとしか言いようがない。
OE金沢はモダン楽器のオケですが、今日は古いタイプのティンパニを使っていて、その乾いた硬い音色が加わっただけでかなり古楽の雰囲気になりました(語り草になっているアーノンクール盤のティンパニほどではない)。
オノフリが指揮をし、モダンと古楽のバランスを整えた模様。ゴージャスすぎず枯れすぎずのいい塩梅。
…しかしなんだかんだ言っても、モツ曲は典雅で明るくて祝祭ムード満点なんだよなあ…としみじみ思いました。「ハフナー」は特に最後の第4楽章が速くて元気溌剌で、最高にめでたい。
奴は交響曲はたくさん書いていてどれやってもだいたいおんなじだけど(暴言)、新しい年です!とか侯爵にお子様が生まれました!とかそんなときにぴったりよね。

-アンコール-

◆ヘンデル◆歌劇『リナルド』より アリア「涙の流れるままに」
◆モーツァルト◆交響曲 第35番「ハフナー」より 第3楽章をもう一度

ああいいコンサートだった!
年明け1本目がこれだったとは今年もいい音楽の年になりそう。

2017年3月24日 (金)

『カルテット』の劇伴

私はここ20年ほどは民放の連続ドラマを割と多く見ている方だと思います。
シーズン5くらいまで続かないと失速しない洋ドラの良作に比べるといろいろいろいろゴニョゴニョ…なのですが、劇伴音楽(サウンドトラック)はどれも結構いいと思うんですよ。
しかし、サントラ盤を買うかどうかはかなり迷います。1年以上経って値段が下がってもまだ聴きたい気持ちが強かったらポチる。
でもテーマ曲だけが突出して印象的なものはやめておきます。さまざまな場面に数秒から1分程度で書かれた曲がいつまでもよみがえってくるようなら、サントラ盤1枚すみずみまで楽しめるでしょう。

作曲家ごとに個性はもちろんあるけれど、サントラでよく使う手法みたいなことはだいたい共通しているので、そうではないことをしていると強く印象づけられます。
私の場合はやはりジャズを使われちゃうと「おっ」と思いがちです。
それと使用楽器がちょっと変わっている場合も耳につきます(わかり易い例だとチェンバロとか)。
チェロを主役に持ってきた『福家警部補の挨拶』や、ジャズであることに加えてピアノの使い方が独特だった『無痛』は迷わず「買い」でした(値段下がるまで待ったけど)。
『泣くな、ハラちゃん』も、よくあるオーケストラものではなく、かといって王道のジャズでもなく、内容に合った風変りな感じがとても好きでした。

さてそこで、先日終わったばかりのドラマ『カルテット』でございます。
出演者も内容も良くて一番楽しみに見ていました。
題名の通り主役の4人が弦楽四重奏団を組んでいて、演奏シーンもあり(回を追うごとに減ってきていたが…)主にクラシックの曲が効果的にかぶってくることは多かったです。
毎話、その曲が頭にこびりついてしまうくらい、場面に密接に食い込んでいて、うまい使い方だなあと感心してしまいました。

そんな中、先々週の最後に「番組関連本がいろいろ出たので視聴者にプレゼントします」と告知が出ました。
ムック本、シナリオ本、その隣には楽譜……楽譜?思わず録画を戻して一時停止しちゃったじゃないか。いやいやいやいや…まじか。
ドラマの主題「歌」なら、必ずと言っていいくらい楽譜が出ます。
歌無しのテーマ曲の場合でも『HERO』くらいヒットしていれば楽譜も売れる。
『カルテット』は、主題歌がとても素敵だしきっとそれの楽譜だろうと思ったのですが、サントラをピアノ編曲した楽譜なんですってよ!4人の演奏で使ったクラシック曲ではなくて、ほんとに純粋にサントラの曲なんだって。主題歌のピアノアレンジもちゃんと入ってますけど、こういうことは珍しいと思うよー。
それで、思い出そうとしてみたんだけども『カルテット』の音楽ってどんなんだっけ…?
毎回てんやわんやのシーンで流れる、一番テーマ曲っぽいやつだけしか思い浮かばない。
で、録画を再生してそれだけに注意して見たところ、音楽は乱用しておらず、ここぞというところでちょこっとだけ入れているのでした。
そして、印象に残るようなわかりやすいメロディをつけないところも曲者。
音楽が流れていると意識させないところで、でもちゃんと良い曲が流れているということに、ここまできてようやく気がつきました。楽譜の件がなかったら気づかないままでしたよ。
すごいなあ、こういうセンスの人がドラマの音楽をやっているのか。
調べたら、3人編成のジャズロック・バンドで、本業の方の音もかっこよくてお洒落だった。
あの楽譜、買ってこよう。

楽譜といえば、『直虎』のテーマ曲の公式ピアノ譜、買っちゃいましたよ(数種類出ていたけれど、作曲者が監修したアレンジが一番よさげだった)。
『真田丸』はピアノだけでやってもつまらないので手を出さなかったけれど、『直虎』はちょっと挑戦してみたくもなるってもんです。
大河クラスともなると、いろんな出版社が雑誌も含めて多種多様なアレンジで楽譜を出してくる(去年はヴァイオリン雑誌に弦楽四重奏アレンジが載っているのも見た)けれど、『直虎』の場合はやっぱりオリジナルのあのピアノに憧れるじゃないですか。
一聴して素人にはとてもムリとわかるのだけど、ちょっとだけやってみたいゴコロは消せない。
公式楽譜では、テーマ曲はほどほどのアレンジなので、オリジナルの凄技ができなくても響きのエッセンスが楽しめました。他に、テーマ曲以外の劇伴が2曲入っています。

2017年3月 6日 (月)

室内楽の沼を見た

室内楽レッスンを受けている5組のメンバー全員が室内楽で発表会に出ることを表明し、曲目も決まったところで、月1のレギュラーレッスンは一旦休止となりました。
同じ曲を毎月レッスンする必要はありませんし、他にもソロ曲でも出るのでそちらの練習も忙しくなるでしょう。
それぞれで練習しておいて、合わせる練習は本番が近付いたら2~3回やるくらいでいいみたいです。

2月の室内楽レッスンが一応の最終回(発表会後に再開予定)だったのですが、その回ではベートーヴェンの易しいピアノ曲を編曲したものをやってみました。
音符は少ないし、ゆったりした曲調だしで、楽勝じゃんって思っちゃったんだけど、弦楽器と方向性を揃えるのが実に大変で、少人数アンサンブルのむずかしさの沼が手招きしているのを実感しました。甘く見るとこわいわー…。
欲しい音色を出すのに四苦八苦。4ヶ月やった中でとびぬけて苦労しました。
予習段階でこれらの問題点がまったく予想もついていなかったのでその場で対処法を探しながら音楽を作っていったのです。
こういうことを積み重ねて、自分の中のどのひきだしを使うといいのかすぐに判断できるようになっていくのであろう…。
弦と合わせるのにこんなに繊細な神経を使わないといけないなんて。想像の遥か上をいっていますよ。やってみなくちゃわからないってやつですよ。感動。

他のメンバーがプロ(先生)だったら、上手な演奏にひっぱられてなんとなくうまくできちゃった気になりそうですが、全員ド素人なので自分の問題点がわかりやすく浮き上がるんですよね。
上手な人とやると上達するのも事実ですが、これはこれで良いこともある。
本番ではチェロパートを先生に弾いていただくのでかなりカバーされてしまうと思いますが、自分の音を良く聴いてしっかり責任を持って演奏するよう練習していかねば。

余談ですが、室内楽を主にやっているプロのピアニストのインタビューで「弦楽器と合わせる場合と、管楽器との場合で、気をつける点の違いはありますか?」との問いに「管楽器と一緒のときは音をでかくする」と答えていて、笑ってしまった。
ジョークでもありマジでもあり。

2017年3月 1日 (水)

大河ドラマのテーマ曲

大河ドラマは毎年必ず全話視聴するわけではありませんが、テーマ曲はたいてい好きになります。
そもそも最近まで日本のテレビドラマを見ない派だったので、昔の大河ドラマはほぼテーマ曲しか知らないと言える(本編は見ていなくてもどこかしらでテーマ曲だけは耳にする)。

歴代の中で好きなテーマ曲を3曲挙げるならば、
◆『風林火山』
理屈抜き。好きとしかいいようがない。聴くだけで血沸き肉踊る。
本編も大好きだったので、聴くと登場人物たちを思い出してムネアツにもなれる。
◆『平清盛』
原曲「タルカス」の勢いにだいぶ助けられてはいるが、平安プログレという他にない味が強い印象を残した。
テーマ曲以外の劇伴もとてもよかったし、本編関係なしにサントラとしてかなり上位にくる。
◆『花神』
大海原に漕ぎ出す船を思わせるのが印象的で、昔の大河テーマ曲を思い出すとなるといつもまっ先にこれが出てくる。
ベース好きなせいか、メロディは実はさほど好きでもないのだけど波を漕ぐような動きのベースラインがツボだった。

◆『真田丸』
も好きだけど、テーマ曲だけの好き度は『花神』と同じくらいかな。
これは本編が好きすぎて冷静に採点できん…。

ヴァイオリン独奏がかっこよかった『真田丸』の次にきた『おんな城主 直虎』のテーマ曲はピアノがかっこいいですね。
『丸』のヴァイオリンは野性味あふれるかっこよさで、『虎』のピアノは怒涛のうねりにキラキラ感をまぶしたかっこよさ!
楽器の違いもあるけれど、女性主人公らしさが出る曲になっているのですね。
私にとって菅野よう子にハズレなしなので期待は大きかったけれど、やはりやってくれましたな!
どんな曲調でいくのかは予想できなかったが、こう来たかというか、この手があったかというか、時代劇でもこれアリなんだなというか、とにかくびっくり&イイネ!であります。
テーマ曲もだけど、劇伴でもちょこちょこ使っている5音音階のせいで『虎』曲にはドビュッシーみがあるでしょう。
大河ドラマといえども昔から西洋音楽を使っているんだから、フランス近代ものに限って使っちゃダメということもないはずですけど、印象派な感じはいくらなんでも大河ドラマにはナシだという「なんとなく」の思い込みのようなものがあったんだなあ自分には…。なんだ、全然問題ないじゃん。
もっとも、ドビュッシーが東洋風を狙って書くときに5音音階を使っていたのだから半ひねり技って気もする。日本語を仏訳してそれをまた和訳したら原文と同じにならなかったってのを思い出した。
ドビュッシーがちらつく『虎』音楽、そりゃ私が好きっていうにきまってるさ。
おまけにパーヴォ・ヤルヴィ指揮というだけでいてもたってもいられなくなる。
サントラ盤の題名、「音楽虎の巻 イチトラ」「同 ニィトラ」…と続くそうです。3枚目の「サントラ」が言いたかったんだな…ダジャレかい。でも全部買うわよ~。

2017年2月23日 (木)

発表会の選曲

漫然とネットサーフィンしていたら、来年はドビュッシーの没後100年だと何かで見かけました。
それなら来年の発表会ではドビュッシーを弾くしかないな!
動きの速い曲は無理なので音の厚み方面でがんばろう。もう曲もほぼ決まった。

来年の話はさておき、今年はテレマンの没後250年なので、ヴァイオリンの部でどなたか弾くようです。
発表会の選曲には何かネタが欲しいのが私ですが、チェンバロに比べると事はそう簡単ではなく、ネタから曲を思いつくこと自体はできても私には弾けないという壁があるのですな。
ピアノに関しては、好きな曲・(できるものならば)弾きたい曲の技術的難度が高いのが大問題なのです。
仕方のないことなのでネタはあきらめて弾ける好きな曲の中から選ぶしかありません。
無理やりこじつけるなら、今年はラヴェルの没後80年なのでラヴェルでいくかな。80年なんて中途半端なのであまりネタにもなっていないけど。
半年で1曲なんとかなるかなあ…うーん。もっと安全策をとろうかなあ。迷う。

室内楽(ピアノ三重奏)の方は1曲ということになったのでフォーレに決めました。
あのあと候補曲集をお借りして帰って、一人で全曲をよくよく吟味したら、とっても楽しいジャズの曲が入っていて、それも何年かのうちにはやってみたいという希望が増えました。ちょっと難しいので練習しないと。

ピアノ科の生徒は結局何人が参加することになったのか尋ねてみたところ、私の他に大人1人・子供2人だそうです。す、少ない…。
けどヴァイオリン教室だからまあいいのか。
ヴァイオリンとヴィオラの生徒さんには発表会など行事に参加するのが大好きなかたが多いから、感化されてぼちぼち増えていってくれたらいいですね。

2017年2月15日 (水)

フォーレ人気が急上昇

秋にヴァイオリン教室の小規模な発表会を行うことが決まり、選曲のことで気持ちがざわついています。
今回は、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・ピアノ、それぞれの科の生徒が一人ずつ発表をするタイプの会。
ピアノは基本的にソロ曲(先生との連弾でも可)。
弦楽器の場合は、ソロ演奏といっても先生のピアノ伴奏がついたり、ヴァイオリン(先生)との二重奏になったりして、厳密には独奏ではないことが多いのですが(本当に一人だけで演奏してサマになるような曲は上級者でないと難しい)、大勢での合奏と区別するために便宜上「独奏発表会」と銘打ってあります。
それと、今回は1組3~4人での室内楽の部もあるのでバラエティに富みそうです。

♩♫♬

独奏の部の曲決定はもう少し先で、今は候補曲をうっすら考えておくくらいの段階。
何を選んだらよいのか見当もつかないという人は、先生にだいたいのイメージを伝えて選んでいただいているようです。元気のよい曲とか、夢見る感じとか。バロック時代かロマン派かポップスかとか。
私は、頭が真っ白になっても手が勝手に動いてくれそうなレベルの曲にしようと思っていますが、近現代好きとしてのアイデンティティは出しておきたいとも思うので、「そのあたりの時代で」「難しくなくて」かつ「自分が愛着を持てる」曲をピックアップする楽しい作業で毎日にやにやしています。
一番好きなフランス近代に限ってしまうとあまり難しくない曲なんて少ないので、ロマン後期で印象派への流れが感じられる曲も範囲に入れました。
そうするとドイツやロシアにもいい曲がぞろぞろ出てくるのだ。

《2~3年のうちには無理だけど生きている間には弾けるかも…》くらいの難しさまで広げてどんどんリストアップしています。今年の候補曲だけではなく。
紙のノートに書いているのですが、見るだけでも励みになるし、1曲仕上がったら赤ペンでチェックを入れていこう!なんて妄想していると老後が楽しみでたまらないぞ。

この1年は基礎強化に夢中でピアノで素敵な曲を弾くことがなかったので、フランスものを自分で弾くのが久しぶりで新鮮ですごくウキウキしちゃってる。
今年の発表会にフランスものを選ぶかどうかはわからないが、やっぱり最初に頭に浮かんだのはラヴェルとドビュッシーだったのよねーそりゃそうよねー。

しかしそればっかりかよと思って他を考えているうちに、この2人の先生ポジションであるフォーレが浮上しました。
印象派ほどの斬新な和声感はないが、ロマン派どっぷり世代に比べると新しい風を感じるし、フォーレ独特のコード進行のくせはなかなか気持ちがいいものです。
数年前に「いつになるかわからんがいつかは目標としたい」と考えて楽譜も買ってあったんだ。
CDも、いろんな人の演奏で持ってる。
そんなこんなでこの3週間ほど、私の中でちょっとしたフォーレ・ブームになっているところ。
しかし難しいわー…集中して聴きまくったせいで憧れは具体的かつ強くなったが、生きている間に何曲できるやら。1曲1曲はそんなに長くないんですけど。リズムが私の中にないタイプのものが多い…。
フォーレはヴァイオリン&ピアノの二重奏やピアノ・トリオなんかも素敵なので、どれかいつかできたらいいなー。

♩♫♬

発表会では室内楽の部にも出ます。
ピアノトリオでヴァイオリンの生徒さんとチェロの先生と何かやるのですが、どんなふうに選曲するのだろう?と思っていたら、なんだか私が決めちゃっていいらしい…。ほんとに?
ピアノ科の先生が主宰先生からピアノトリオの曲集を6冊預かっていて、ピアノのレッスンのときに「この中から今日決めて帰ってください、って伝言ですよ~どれにします?」とドンと渡されました。
クラシックの名曲やポップスや映画音楽をこの編成にアレンジしたもので、どれも中級か、難しめの初級くらい。
楽譜を見てもヴァイオリン部分の難度がまったくわからないのだが、先生がこの中の曲ならどれでもオッケー♪とおっしゃるのだから構わないのだろうな。
ピアノのパートを見るとどれも弾けそうだったので、曲の好みだけで決めました。
いやそれがですね!ぱっと手にとった本の1曲目がフォーレだったんですよ!
オリジナルはピアノの連弾曲なんですが、それをピアノトリオに編曲してある。ああ、この曲は弦に歌わせたらきれいだろうなあ…うっとり。
というわけで、他を見る前に即決!
でも一応全部見て、他に2曲の候補も出しておきました(ガーシュウィンとビートルズ)。
何曲選ぶのか、持ち時間が何分なのかわからないので。でも多くても3曲でしょう。
しかしはっきり言って、ジャズ風味のガーシュウインも、ポップスであるビートルズも、リズムというかノリが私には難しいぞ。アレンジが易しいのでこれでいい勉強になるなあと思ってあえて恐れずに選んでみたぜ。

♩♫♬

レッスン室には他にもたくさんの楽譜が積んであって、ジブリ映画の曲・バロックのトリオソナタ・モツレクの弦楽アレンジ…編成も時代もさまざまで楽しい!
弦楽四重奏チームはヘンデルをやるのかな。
いいなあ、楽譜に埋もれて幸せだわ。

2017年2月 1日 (水)

スタッカートの真実

目からウロコどころではない。
もう驚天動地とまで言ってしまってもいいくらいの衝撃!

あたしゃ、スタッカートを根本から思い違いしていたとです…
弾き方も当然間違った方向にいってしまっていたとです…
これまで納得のいかない演奏にしかならなかった原因がまた一つわかっちゃったのねー。
それも特大のやつ。
ここで習い始めて一番の衝撃かつ感動です。

スタッカートの意味って「はねるように切って弾く」という理解だったので、そこからして違うというところでまず特大の衝撃だったわけですよ。
そのように説明をしている先生・本は多いし、聞いた感じではそれで合ってるっぽいしねぇ。子供には「半分の音価で」では難しいから「はねるように弾いてね」と教えるやん普通。
そうか、正しくない弾き方だったからスタッカート記号がついていてf(フォルテ)のところを弾くと手が疲れる上にイマイチ音が汚くなってしまっていたのか。
定義を正しく理解し、それに沿った物理的かつ運動力学的に合理的な奏法に直したら一発で演奏が様変わりしたもんね。あの曲この曲、全部このやり方で弾き直したいっ!
音色も音楽らしさも格段に良くなったついでに見た目もプロっぽい動きに。

運動面でスタッカートの奏法を種類分けすると、「指先だけで処理」「手首で処理」「ひじから先の腕の重さも使って処理」の3つがあるということも目から特大のうろこがポロリでした。
特に、たくさんの和音を大音量で弾く場合の筋肉の使い方&重力を上手に利用するというのが、これまでやったことも考えたこともないことだったので、何十年も知らないでいたなんてなんだかなぁ。でも知らないままじゃなくてよかった。

…しかしこういうことは電子ピアノでは反応を引き出せないのであった。

2017年1月26日 (木)

1月のピアノ

ピアノでいろいろな表情の美しい音色を出すための基礎テクニック本を使ってレッスンを始めて2年目に突入。
最初の頃は手の形の改造に四苦八苦し、効果はすぐに出なかったけれど、「考え方が根本から覆る」「体の使い方が内側からまったく違う」ということが理解できていたので、いやになることはまったくありませんでした。この先に何が待っているのだろう~♪という期待のみです。
秋頃には土台がなんとなくできてきた感じで、その上に積む石がうまくのっかっていく手応え。建物なら1階の床ができてきたかなー。素敵な建物にしたいね。

テクニック本は、楽譜を読んで弾けるようにするための本とは別です。後者については、普通は曲集を使って音符に慣れる練習を並行します。
昔もテクニック本はありましたが、指導法も進歩しているな~…に尽きます。

今使っているテク本は幼児向けに書かれており(内容は素人なら全世代にあてはまる)薄い作りで上・中・下の三分冊です。中級や上級の曲を弾くようになっても、ときどきこれを見返して奏法の確認をすることもあるそうで、普遍的な内容なんですね。
今は中巻の半分を過ぎたところで、ここら辺からは、結構難しい曲にもそのまま応用できるくらいの技術が登場してきて、急に本格的になってきたなと思いました。
練習に使う音符は少なくて幼児でもできるんですけど、ベトソナのあの部分はこうすればうまくいくな!等と具体的に思い浮かぶことが多いです。
こうなると、とっとと下巻までやりきって、曲に活かす方がいいんじゃないかい?と思うのも当然の流れさ。
で、他の本はおいといてこの本を集中的にレッスンしています。このペースなら今年中に終わるでしょう。
今月はわかりやすい手ごたえの多い月でした。

1◆アーティキュレーション(スタッカート、レガート、アクセント、テヌートなどなど)をつける
これは初めてピアノを習う人にとっては、これまで習ってきたこと同様に未知のことですから、自在に使い分けられるようになるまで大変です。
でも経験者だから大丈夫。ただ、使う筋肉が以前と違うってところがポイント。
手の形も以前と全然違うのですが、もう慣れてきたのであまり意識せずともほぼできるようになりました。
そして、出てくる音色がちゃんと違うの。嬉しいね。

2◆手首を回す
手首を固定するよう言われた世代で、かつ古典派まででやめてしまったので、私にとっては「初めてやること」です。年配者でもショパンやリストをバリバリ弾ける人なら手首は柔軟なんですけども。
中上級曲を弾こうとすると手首のせいでいろいろ詰んでいる実感はずっとあったので、この技術の習得は切実であります。
で、手首をぐにゃぐにゃさせる準備段階の練習をおそるおそる始めたわけですが、そんなに下げちゃっていいのかと驚くほどにグッとしならせるんですね…1回1回くどいほどに「えーこんなに?いいの?」と不安になるくらいです。
手首を見ながらやっていると、あまりにぎくしゃくしているのでおかしくて笑ってしまうわ。
割とすぐに、左手はほとんど意識しなくても自然な動きできるようになっていると認定されましたが、右手はまだ変な動きです(笑)。1ヶ月くらいで直るかな。
親指がどうしても寝てしまう案件もいつの間にか改善されつつあるし、長い目で見るとちゃんと進歩していることがわかるので、これもきっと近いうちにできていると思う(期待)。

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