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2013年5月13日 (月)

初級の扉を開く

通っている音楽教室では、初めての楽器の場合は3ヶ月間を「入門コース」とし、4ヶ月目から「初級コース」となるシステムです。料金上のカテゴリー分けね。
それ以降は、生徒の技量によって先生が中級とか上級とか決める。
で、私はこの5月から初級に上がったわけです。ちょこっと月謝も高くなった。

その「初級」1回目のレッスン。
前回のレッスンから2週間あいたので、その間に楽器室を2回レンタルしたわけですが、これが吉と出ました。
いつもの楽器を前にして、以前のような「お、おひさしぶりです…ご無礼も多々あるかと思いますが、ご機嫌をそこねずにいい音を出してくださいまし…」というようなビクビクした気持ちにならないのです。
「楽器さん、今日もよろしくね~。あ、失敗したらごめんね~」くらいのリラックスぶり。
3ヶ月間、しつこく追究してきた「ピアノのように弾いてしまってゴトゴトと打鍵音を出さないように注意!」「アクセントとレガートによる正確なアーティキュレーション」の2点が、頭ではわかっていてもなかなか手にしみこまなくて、そこをやりそこねないように集中するためガチガチに力が入っていたのです。
そろそろ、力を抜いて、ちょっとくらい忘れて「おっと」と思ってもいいくらいの気持ちで、レンタル室で自習したところ、ちょっと風がかわった気がしたんですよね。
その成果をたずさえてのレッスンだったというわけ。最初に課題曲を1度、通しで弾いてみて、先生がちょっと言葉を探している様子。で「この言い方はどうかとも思いますが、やればできるじゃん!って感じです!」ですって。やったー。しかしほんとですかい。「きれいな音が出ていますよ。ここまできたら、音楽性のことをあれこれ言える段階にいけますねー」って。くうぅ…やっとまともな音が普通に出るようになりましたか。1年たってもこんなだったらどうしようかと思っていましたよ。やめないけど。

一息ついて、あらためてラモーのガボットのゆらぎかたを教わる。
同じ8分音符が並んでいても微妙に長さが違うことは、プロの演奏を聴けば誰にでもわかるのですが、マネしようとしてもうまくいかなくて往生しております。指が言うことをきかないのではなく、自分の中にそのリズム感覚がないので途方に暮れるのです。
「ワルツの中でもウィンナワルツのリズムはウイーンっ子にしか演奏できない」と言われているけれど、フランスでもスペインでもそれぞれのお国柄の出た舞曲はヨソモノには難しいですよ。
親方の仕事を手伝っている中で、何も教わらなくても盗んで技術を身につけていける弟子であればプロになれるのでしょう。そんなセンスがないヤツには具体的にいろいろと指導しなくてはならず、素人向けの音楽講師は大変だなあ。この曲も、譜読みは1回でできたので、あとはどうしたら盆踊りや行進にならないか具体的な手がかりをもらっていたのですが、ストンとハートに落ちていかないんだなあ。
今日も、2人してうんうんうなっているうちに、先生がふと思いついて引っ張り出した専門書の図解がヒット!「久々に見たけどよくできているなあ…」と先生もまじまじと見直していました。
これでかなりノリやすくなったと思います。

もうひとつ、強拍と弱拍について、しっかり意識すると演奏の質が格段によくなるということも学びました。
ピアノを習っていた昔も、「そこは丁寧にー」と言われても何をどう丁寧になのかいまひとつわからないまま、とりあえず指先に集中して乱暴に弾かないとかいう程度にやっていました。プロになれる子じゃないとわかっていたからか、強拍・弱拍なんてことは習った覚えがないし。そういった音楽の機微みたいなことは、高校生になってから急に理解できるようになったので、習っていた頃は指が動くだけの機械で教え甲斐がなかったかも。
ここにきて「丁寧に」は、楽譜に書かれている音符から、余白のいろいろなことを読み取って、演奏にすくいとることなのだと、あたりまえすぎることを知った気がします。
バロック音楽、というか18世紀の音楽は、まず例外なく1拍目にアクセント(強拍)がきます。すべての小節の1拍目が強拍。一つながりのメロディの中にアクセントや山や谷があるように思っていたけれど、ことバロックに限っては、どんな曲でも小節ごとにいちいち1拍目にアクセントをつけるなんて初めて知りました。この教室の初日にまずそれを教わって、弾きなれていたはずのバッハが全然違う顔になってすごく新鮮でした。これが本来のバッハだったんだ、って。
舞曲でも同じことで、4拍子なら1拍目が一番強くて、3拍目はやや強く、2と4は弱拍と決まっています。3拍子なら1拍目だけが強拍ね。
しかし、チェンバロは強弱のつけられない楽器。というわけで、アーティキュレーションのおでましなのであります。ようやくピアノの手をスイッチオフして緊張せずにできるようになってきた技。これからもっと手になじませなくちゃね。
今練習しているガボットの冒頭はアウフタクト(1拍目に音がない=最初の音は弱拍)なのですよ。これを今まで意識せずにいたので、なんだか重たくて変な出だしになってしまっていました。あらためてアウフタクトですよーと思って弾きはじめるとうまく入れてびっくり。こんなちょっとしたことが大事なんですね。
聴いているだけじゃ気づかなかった、ってとこがやはりセンスないなーって感じ。
しかし、音楽教室ってこれが楽しいのですよ。ちょっとしたことに「言われてみれば!」と感動して、足取り軽く帰っていく。でも独学ではいつまでも気づかない。どんなにレベルが低くても、そのレベルなりに落とすウロコはたくさんあるので、先生は腕の見せどころですね。

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コメント

こんにちは~。
ずっとすごく楽しみに読ませていただいていながら、ちょっと恐れ多くてコメントつけられませんでした・・・。
だって、チェンバロは初めてでいらっしゃるかもしれないけど、弾けるヒト、なんですもの、もともと。

だから、
「バレエを子供の頃にやってて、いいオトナになって再開するひとはこんな感じなのかなー(やっぱり私とは別世界の御方)」
って気分で拝見してたのですけど。

今日の
「どんなにレベルが低くても、そのレベルなりに落とすウロコはたくさんある」
に感激しまして。

大人になってから何か習うと、そこがイイんですよね~。そうだそうだ。
これからも楽しみにしておりますわ~。

いらっしゃいませー。
初級にちょっと毛が生えてそよいでいる程度なので気楽に書いていってくださいまし。
なにがどうできないのかの説明すらうまくできなくて、お目汚しで恐縮です。

「どうすればコイツにわからせることができるのか…」と先生を悩ませる日々です。
毎回、何かしらウロコが落ちているのですが、鳥肌がたつほどの日は月に1回くらいですね。そんな日は先生もビールがうまいことであろう(知りませんが)。
子供の頃ってウロコ落ちなかったような気がします。もしかしてウロコがなかったのかも…。

大人の習い事、楽しみましょうね~!

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