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2017年6月

2017年6月 8日 (木)

コンチェルト・イタリアーノ演奏会

於:ヤマハホール

コンチェルト・イタリアーノという合奏団から少人数が来日してスペシャル・アンサンブルという形の演奏会を行いました。
イタリア人がイタリアの古い歌を演奏するプログラム。聴き逃せませんな!

ソプラノ歌手2人(ソロで歌ったり二重唱したり)と、通奏低音3人という編成ですが、通奏低音の内訳が「チェンバロ+テオルボ2人」てのがちょっと珍しめ。
あとでチェンバロの先生に伺ったところ、最近は通奏低音パートを、単音楽器ではない楽器を厚く重ねる試みがプチ・ブームなんだそうです。

去年くらいから、チェンバロと歌という組み合わせ(たった2人だけ)のシンプルな美しさが琴線に触れるようになり、トシかなと思う今日この頃。
テオルボが加わると、ひそやかな装飾の増量がまたいいのだった。音量じゃないのよね…つくづく。
歌は全曲モンテヴェルディの作品だったのですが、意外に大胆な和声感がちょこちょこ顔を出すので、いちいちニコニコしてしまいました。

今日のチェンバロ奏者はあまりうるさく飾らないタイプだったんですけど、アルペッジョの速さに工夫ありでさすがさすが。
歌曲の他に、テオルボ二重奏とチェンバロ独奏のコーナーもありました。満足!
チェンバロ独奏曲は私の大好物のフレスコバルディ。フレスコバルディは、ほぼルネサンス期のヒトなのに信じられないくらい先走ったセンスの人で、その中でも特にやっちゃったなという感じの曲を選んできました。コンサートでこの曲を弾く人は割と多いですが、聴き比べが楽しいんですよ。あまりに違いすぎて。これを本場イタリア人が演奏するのだから聴きものでございました。本当にヘンな(褒め言葉)曲だこと。

このところモダン楽器のコンサートが続きましたし、大編成のオケもあったけれど、古楽はやはりいいですなあ。

2017年6月 4日 (日)

アキロン四重奏団

アキロン四重奏団リサイタル 於:第一生命ホール

初来日のフランスのカルテットのコンサートに行ってきました。4人とも女性です。
コンクールで好成績をあげ、今はヨーロッパ中心に精力的にコンサート活動を行っているところです。
まだ学生さんのような、若さあふれる快活でやる気のみなぎった感じに、つい親戚のおばちゃんのような気分で応援したくなり、来日を楽しみにしておりました。

プログラムは、モーツァルトが若い頃に書いた2つの四重奏曲(5番・6番)の間にデュティユーの前衛作品を挟んだ3曲が前半。
休憩後はドビュッシー1曲。
アンコールはラヴェルの第2楽章。
弦楽四重奏曲って、古典派の時代はたくさん書かれたけれどドビュッシーもラヴェルも1曲ずつしか書いていないので番号はありません。

現代音楽も生だと割とちゃんと聴けるということがわかってきて、今日はデュティユーも楽しみでした。
十二音技法の曲に比べるとまだ音楽らしさの残った前衛なので、聴きやすい方だったなあ。
弦楽器のテクニックを知らないのでピアノの前衛音楽ほど「ふむふむそうか」的な発見は少ないけれど、弓づかいの多彩さを鑑賞した感じでした。速い弓、遅い弓の使い分けが、オーソドックスな曲よりもはっきりとわかりますね。
鋭い音の作り方に若いチームらしさがほとばしっていて、彼女たちでショスタコおぢさんを聴きたいなと思いました。

モツ曲は短く明朗なので箸休め気分で聴いてしまうのだけど、最近は「ピアノで学ぶモーツァルト」以外のモーツァルトに興味が開いてきたので、ちょこっとお勉強モード。
フレーズの切れ目をどこにとっているのかなど、聴きどころが少しずつわかってきたかも。

わたくし的メイン料理はドビュッシー。
しょっぱなからテクニックびしばしなのよね。彼女たちにしてみればお国モノですし、一番自信を持って提供した料理なのでは。
結構ダイナミックじゃん、お嬢さんたちやるな!
ラヴェルも聴きたかったので、アンコールで少し聴けて嬉しかったです(鎌倉公演にはラヴェルが入っていたのよね…)。
このちょっとだけのラヴェルで思ったのですが、このチーム、アグレッシブなことをしているのにそう見えないんだな。汗が飛ぶような暑苦しいことをしてはいないが、だまされるなよ。

次に来日したら、プログラム違いの公演をはしごしたいな。
コンサートの遠征には慣れている(笑)。

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