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2017年9月 3日 (日)

ピアノと室内楽の発表会

ピアノと室内楽の発表会、つつがなく終了しました。
席が少ないので子供の部を聴くのは遠慮しましたが、大人の部になると一転して会場全体がまったりした空気になるのだと先生がおっしゃっていました。

会場にあるのはスタインウェイのグランドピアノで、ピアノの生徒は開演前に1人10分ずつ、さわる時間が設けられていました。
要するにリハーサルなんですけど、リハってその会場で楽器がどのように響くのかを確認して、音の出し方をどうコントロールするか考えるためにあるのです。
鍵盤楽器の場合はそれプラス、会場にある楽器のクセを把握するのも重要なリハ作業。
指鳴らしの練習をする時間だよねくらいに思っていた私は、初めてのチェンバロの発表会のときにリハの本当の意味を知って大いにあたふたしたものでした。
自分の楽器を持ち歩く奏者(フルート、ヴァイオリン等々)でも同じことで、音響を確認するのがリハなんですね。
さてこのピアノ、フルコンではないからそこまで大きく響かないだろうと思ってフォルテシモを弾いたら、とんでもなく大きな音が出てひっくり返りました。
中ホールならちょうどいいと思うんですけど…ピアノの先生も部屋の天井がもっと高ければとおっしゃっていました。スポーツカーで一般道を走るようなものというか。
でも、同様にピアニシモも想定より大きく響くので、強弱の対比はいつもどおりといえる。なのであまり気にしすぎないでいこうということになりました。
タッチは特に繊細すぎることもなく、いつもどおりで大丈夫でした。タッチについては、欧州三大ピアノの中でスタインウェイだけは比較的「誰が弾いてもさほどヘタにならない」そうで、素人が絶望的にならずにすむ優しいピアノらしいですよ。ある程度はごまかしてくれるという感じ、わかる気がします。
一方、絶対にごまかせないがうまい人が弾いたらより素晴らしい音楽になるのがベーゼンドルファーやベヒシュタインで、こわいけれどそっちも体験してみたいです。家のピアノはベヒシュタインのアップライトで、タッチの繊細さに驚き、それで練習する喜びを知ってしまった今はランクを落とせない体になってしまったけれど、グランドのそれはその比ではないそうで、一度地獄に叩き落されるのもいいかもよなんて思っています。

いや、そんなことよりもペダルが違いすぎて対処できるのか?
スタインウェイのペダルは踏みしろ(?)が浅いですよーと予告されていたので、ある程度覚悟して踏んだのですが、思った以上に浅かった。
教室のピアノ、家のピアノ、もう一人のピアノ科のかたの家のピアノ、どれも結構うんしょ!と深く踏むんですよ。ちょっと踏んだらばっちり利いてしまうなんて…。
しかもグランドなのでハーフペダルの機能あり。
それから、アップライトのペダルと違って、細かく細かく何段階にもペダルの強さが微調整できるそうなので、本番で試してみようと思っていまして、そっちは意外に冷静にできたなと思います。
すごいマシンを運転する満足感のようなものはばっちり得られました。

大人の部のプログラムは、先生が伴奏をつけてのヴァイオリン二重奏からスタートしました。習い始めたばかりの人からベテランさんまで10人が出演。
休憩の後、無伴奏2人、ピアノ2人、生徒同士の室内楽、と続きます。バッハ→テレマンときて3番目の私が時代をめいっぱいすっとばしてラヴェル(私の次のピアノさんもサティだったからピアノ組だけなら統一感があったといえよう)。
自宅練習ではもうミスタッチはない仕上がりだったけれど、えっそこで?という箇所でパッとわけがわからなくなって一瞬止まってしまいました。そこでパニックになるほどウブではなく、すぐに気を取り直してあとはかえって冷静になり、割と最近まで時々ひっかかっていた箇所をあぶなげなく乗り切り、着地はまあまあだったな…音色などは、現時点でできる限りイメージ通りにできたので、88点くらいつけていいな。あくまでも「現時点の実力の範囲で」だからね、くれぐれも。大好きな曲なので、これからも磨いていって死ぬまで理想に近づけていこうと思っています。
生徒同士の室内楽の最後が私の参加したピアノ三重奏で、こちらは音を見失っても止めずにどんどんいくしかない。途中3か所くらい、音を忘れちまったのですが、探している時間はないので間違った音を出すよりは何も弾かない方がマシと判断してとばしました。ベース音である左手だけは死守。若干、音が減ってしまったけれどそういうもんだと思わせるべく、ポーカーフェイスで華麗にスルーだぜ。
どう見えていたのかなと思っていたら、友人たちが「とにかく楽しそうにやっていた。選曲も素敵」と教えてくれたので、客観的にそうだったのなら何よりだわとホッとしています。
他にメンバーがいるため独奏に比べるとちょっとしかあがらないのですが(吹奏楽に至っては大人数なのでまったくあがらなかった。バカなのか)、いろいろと注意点をチェックしておいたのにケロリと忘れて楽しくやっちゃったわ。そら楽しそうに見えるはずだわ。よい方向の緊張感は保つようにしないと。

この後は休憩をはさんで生徒1人+プロ数人という編成での室内楽のコーナー。
組分けやレッスン時間の調整が必要ないのでこの形態が一番作り易い。私も生徒同士にこだわらなければピアノ五重奏とかもできるんだなあ(しかし私の精進次第である)。
室内楽の選曲では圧倒的にモーツァルトが多く、次いでテレマンだった印象。没後250年の記念年であるテレマンはともかく、モツは強いですな。まあモツでもヴァイオリン曲ならあまり文句もありません(笑)。朗らかさと疾走感が相まって、気持よく聴きました。
なにかの呪いを解くためにも、一度発表会でモツのピアノ曲を演奏しなくてはならんな。先日の日記にちょっと書いたあの候補曲を。

ピアノ科の大人は私の他にもう一人いらっしゃって、ヴァイオリンを習いに通っているうちにピアノもやってみようと思うようになって二刀流になったそうです。だから、もう1曲はヴァイオリンで室内楽を演奏しました。
この教室では、ピアノの先生がソルフェージュのレッスンも単発で行っていて(毎週とか毎月とかではなく、ときどき予約して受けることができる)、実技ではなく理論的なことを歌ったりしながら体に覚えさせていくような内容でして、ピアノをやっていれば自然と身につく和声感覚(指の間隔の感覚などでいつのまにか体得してしまう)がヴァイオリンの人にはなかなか難しいので、時間に余裕があればソルフェージュのレッスンもお薦めされているのです。
ピアノは調律されているから音痴でも音は外れないけれど、ヴァイオリンは自分で音程を作らないといけないので、長2度とか短2度とかがあいまいだと厳しいんですよね。
合奏するにしても他のパートと協力しあって和音を作るので、常に一人で和音を作って耳になじんでいるピアノの人には当たり前の和声感覚がやはり育ちにくい。
なので、ソルフェージュだけでなくピアノも習えばもっとヴァイオリンがうまくなるというわけですよ。
逆に私もヴァイオリンを習えばピアノに良い影響があるだろうと確信しているのですが、熟考の末、余力は通奏低音に使うと決めました…(80歳で元気だったら考えなおすかも)。

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