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2017年10月

2017年10月27日 (金)

日フィル定期:グラズノフⅢ

日本フィルハーモニー交響楽団 定期公演 @サントリーホール

ラザレフ氏の指揮するグラズノフのシリーズももう最終回。
プログラムは、30分の交響曲を2曲というコンパクト仕様。たまにはこんなのもいいか。

グラズノフ▼交響曲 第4番
ショスタコーヴィチ▼交響曲 第1番

前半がグラズノフの4番。いい曲ではないですか~。古典的な編成でオーソドックスな作り。聴き易くて、こういうのはすごく芸術的とは言わないのかもしれないけれど、とにかく幸せな音楽でした。
適度にフックもまぎれこませているので退屈しなかったし、グラズノフって聴く機会はまずないけれど、もったいないなあと思いました。
高度に芸術的な名曲でもそればっかり演奏していてはマンネリになっちゃうよ。こういう曲もどんどんコンサートに引っ張り出さないと。

休憩後はショスタコおぢさんの交響曲第1番。1番を生で聴ける機会は珍しいかも。
さっきの流れるような音楽とは一転して、とんがったショスタコ節が最初から展開。とはいえ第1作ですから、後の、弾圧と戦いながらのヒリヒリした不協和音とは比べ物にならない青い感じです。実験したくてしょうがないという若さ爆発ですね。痛みや苦しみではなく、かっこいいとんがりっぷりで、聴いていて結構リラックスしてしまいました。ちょっとジャズっぽくもある。
第2楽章が好きだなあ。ピアノも(ピアノ協奏曲のような使い方ではなく、他の楽器と同列の扱い)出番が多くてなんだか嬉しい。
第3楽章からアタッカで入る第4楽章の怒涛の勢いも、やっぱり「若くてかっこいい」方向に走っていて、終止は本当にスッキリさわやかとすら言える!かっこいい!語彙が足りん!(笑)

2017年10月24日 (火)

都響×イブラギモヴァ

東京都交響楽団 定期公演 @サントリー・ホール

バルトーク▼ヴァイオリン協奏曲 第2番
       ヴァイオリン独奏:アリーナ・イブラギモヴァ
フランク▼交響曲 ニ短調

イブラギモヴァちゃんのバルトークが聴けるってんで行ってきました。
2番は初めて聴きましたが、私のイメージする「バルトークらしいかっこよさ」とは違うテイストの曲で、わ~また変わったものを聴いちゃったな~と楽しんで聴いてきました。
かっこいいことはかっこいいんですけど、バルトークってこんなひきだしもあるのか!と。
1番よりこちらの方がかなり好きです!

フランクの交響曲は、当時の最先端かちょっと異端かという第1楽章と、静かだけれど不穏な第2楽章、からの~普通に感動的に盛り上がる第3楽章という、全体を見るとよくわからんおもしろい曲でした。
19列目というのがよかったのか、響がちょうどよくブレンドされて聞こえてきたので、ごちそうさまと帰ってきました。

(感想が短いのは、ものすごーく感動したとか興奮したとかではなかったからですね。でも決して良くなかったわけではなく、こういうプログラムがあったらまた行くと思います。)

2017年10月22日 (日)

ロマン派への入口

子供用の教材でピアノレッスンを続けて1年半。
発表会の曲だけは大人仕様でしたが、教本も曲集も子供のために書かれたものしか使ってきませんでした。
余裕で弾ける曲を深く掘り下げる練習でとても充実していましたが、発表会が終わったのを機に、そろそろ違うことをやりましょうということになりました。
基礎の叩き直しから次の段階に進むことになったんですね!
とはいえ基礎も中度・高度のことが待っているので引き続きやっていきますが、経験者の大人ならではの曲で応用力をつけていくのかな?と思います。

残っている子供曲集を11月半ばくらいまではやるので、それまでに次の課題曲集を決めるということで選ぶ材料を尋ねられました。
「作曲家や具体的な曲などご希望はありますか?」
「未踏の地であるロマン派をそろそろ…」
「お!私も絶対ロマン派がいいんじゃないかなあと思っていたんですよ!でも、ロマン派には興味ないとちょいちょい表明していたからなあ…どうかなあって。やー、よかったです!」
「昔習ったベトモツのソナタを一からやり直しという線もちらっとよぎったのですが、今はまだそんなに乗り気ではないなあ…まあそのうちに…という感じです」
「なんと!私もまったく同じことを考えていました。いつか必ずそういう(ベトモツ)気分が訪れるのでそしたらやりましょ~」と盛り上がりました。
で、ロマン派の誰にする何にするでひとしきり固有名詞が飛び交って、シューマンかブラームスかまで絞ったところで話の続きは翌週へ持ち越し。

ロマン派で中級ならまずシューベルトとかなんですけど、シューのピアノ曲には萌えないので選択肢に入らなかった(何度も言うが、シューの良さは歌と弦楽にある)。
シューベルトの「楽興の時」第2番は中級の代表選手↓

ショパンは聴く分にはいいが特に弾きたいものではない。

シューマンはお互いに具体的な曲名がばんばん出てきたけれどどうかな。
先生が「クライスレリアーナとか!」なんておっしゃるので
「いやいやいやいや!難しすぎます!」
「それはまあ難しいですけど」
「クライスレリアーナでシューマンに興味を持ったくらいで憧れの曲ですけど現世では無理だと思ってますー」
「えー、できますよ~」
「うっそーん」
「いけますって~」
「8曲の中には速すぎないのもありますが…」
などと夢のような会話もありましたが、ロマン派への入り口に持ってくる曲ではないわいな。でもいずれ中の何曲かはできるかもと希望は芽生えました。

あと、ブラームスの話では
「ワルツ集はよく弾かれているのでちょっと見てみたことがありますけれど、弾くのがしんどいなという印象でして」
「あら、あれは弾き易いですよ!(先生の目がきら~ん☆)」
というやりとりも。ブラームスのピアノ曲は中級の上くらいからで気軽に手を出すようなものではないと思っている中で、唯一ポピュラーかつ手を出し易いのがワルツ集なんですよ。
でも、左手がブンチャッチャの伴奏になっている3拍子の曲がどうも好きじゃなくて…近代以降の3拍子曲はブンチャッチャぜずにワルツに仕立てているので、弾いていてすごく楽しく乗れるのですけども。
ブラームスなら間奏曲(インテルメッツォ)や奇想曲(カプリッチョ)がいいなあ。1曲1曲が短いし。

そして翌週、シューマンとブラームスどちらがいいですか?とストレートな質問があったので、ブラームス!と即答し、選曲はおまかせすることになりました。
さて何が来るでしょう。わくわく。

2017年10月16日 (月)

メナヘム・プレスラー演奏会

メナヘム・プレスラー(ピアノ) @サントリー・ホール

高齢の演奏家の公演はできるだけ聴いておこうと思っています。
今日は93歳のピアニストのコンサートに行ってきました。
一昨年の来日予定が入院でキャンセルになり心配しましたが、まさかさらにお年を重ねてなお来てくださるとは!
私が生まれる前に結成された伝説のピアノ三重奏団「ボザール・トリオ」のピアニストで、往年の名演は録音で聴いています。
それから50年以上たってどんな演奏になっているのか興味津津。
ピアノ独奏の場合はできる限り前の席をとることにしていて、今日は最前列!

前半のプログラムは、ヘンデルのシャコンヌと、モーツァルトの幻想曲&ピアノソナタ(同じ調で揃えて、プレリュードとメイン曲という感じの演出に)。
さすがに速いパッセージで若干もつれるのですが、それくらいどうでもいいと思ってしまう。音色の透明感と軽さはもちろんのこと、微妙な強弱・テンポの調節がとてもマネのできない域でして、これぞ至芸ちうもんなんですな。シャコンヌは変奏曲なのですが、1つの変奏ごとの終わりかたが見事でため息の連続でした。この時代の曲は私はまだおそろしくて手が出せないと感じているのですが(こわいもの知らずの中学生時代はかっとばすように弾いていました…若気の至りにも程がある)、これを聴いてますますおそれおおいと思ってしまいました(笑)。

休憩後の第1パートはドビュッシーの小曲。
幻想的な曲の表現にもいろいろありますが、若い人、壮年、それぞれにアプローチが違っておもしろいものです。ここまでのご老人ともなると、見えてくる情景も滋味豊かですばらしい。というかもう、ありがたや、ありがたやと拝んでしまう。ただ『沈める寺』だけは、大きな和音を連続してつかむ握力が及ばないようで、さすがにちょっと厳しかったかな…その分、『亜麻色の髪の乙女』『夢』はこの世のものとも思えない情景を見せてくれました。これなら、今日のプログラムに入っていないけれど『月の光』も壮絶なまでに美しいのでは…中間部の速いところで指がころんでもそれを上回る美になるのでは…と思ったらアンコールで証明してくれました。少しでもこんな音に近づきたいと、夢(目標)ができました。
それと『レントより遅く』も良かったなあ!ベル・エポックの頃のパリのちょっと猥雑な雰囲気漂うワルツで、けだるさと華やかさの表現が年齢で違ってくるので、聴き比べるとおもしろい曲なのです。いや~これは若者には出せない空気でしたよ。さすがさすが!

続いてショパン。マズルカ3曲と長調のバラード1曲。
ショパンはもともとすごく得意なのかしら。ほとんどミスタッチなし。そしてマズルカのリズム感が素敵!
アンコールでは、一番有名なノクターン(短調のやつ)も弾いたのですが、もうこんなに透き通ったノクターンは聴いたことがないっ!最後の一音の美しさ、その消え方、一生忘れない。ショパンにほとんど興味のない私がこうまで感動したというお話でした。

右腕で杖をつき、左腕で介助の人につかまり、ちょこちょこ歩いて登場するおじいさん。
にこにことかわいらしい笑顔で、丁寧なお辞儀を何度もして、サントリーホールなので背後の席のお客さんにもちゃんと挨拶をして、アンコールは出たり入ったりして、もうそんなに歩かなくていいから!ピアノのところにずっといていいから!とか思ってしまいました。
座るときはがっつり介助されているし、立つときはピアノのふたを閉めてそこに思いっきり両手をついてゆっくり慎重に立ちあがるのです。
あ、でもペダルの足さばきには不自由していないようでした。
本当に嬉しそうで、ずーっと笑顔なのが印象的でした。演奏を聴いてもらうことが何よりの健康法なんですね。今でもスケジュールがぎっしりなんですって。

2017年10月12日 (木)

ノルウェー・アークティック・フィルハーモニー管弦楽団

@東京文化会館(上野)

ノルウェーから初来日したオーケストラの東京公演を聴いてきました。
地球最北のオーケストラというキャッチフレーズ。というわけで寒そうなプロモがあったので貼ります。でも楽しそう。

指揮者はトロンボーン奏者でもあり、振りっぷり(見た目)は正統派とは違ったけれど、音楽自体は「ダイナミックで華やか、かつ正統派」でした。
コンマスは3人いて、うち一人が日本人。日本ツアーではこの人がずっとコンマスをするようです。
5月に来日したフィンランドのオケは大所帯でしたが、このオケはややこぢんまりとしていました。でもそんなに音量が小さいとは感じなくて、規模は関係ないといういい見本ではないかな。

グリーグのピアノ協奏曲はなかなかの聴きものでしたよ!
ピアノとオケのバランスが良かったですし、最初は地味なピアニストだと思ったのにすぐに「これはスルメだ!」。
今年、別のところでもこの曲を聴いたのですが、好きな曲なのに右から左に抜けてしまう演奏で、ミスなく弾いたくらいではなんの感動もないなあとちょっと拍子抜けだったのです(がっかりとまでは言わないが)。今日のはすみずみまでよい音楽で、別の宇宙に隔離されているような気持ちになっていました。
第1楽章が終わったときに、思わず拍手をする人が大勢いたんですけど、普通なら「おいおい」と思うのに「そりゃそうだよね」と思いましたもん。楽章間で拍手が出たのっていつぶりだろう。ピアニストも、客席を見て大真面目な顔で「うんうん」という感じにうなずいていて、笑みがこぼれました。第2・第3楽章も引き続きよかったぜ!
ホルンとピアノの会話のところなんかもっと聴いていたかったなあ。
ピアニストのアンコールは、ガーシュウィンの管弦楽の曲を即興でジャズアレンジしたようで、ああこの人はこういうのが一番得意なんだな!と感じました。アットホームな雰囲気になってこれまた良かった。

チャイ5も、この人数でうまいバランス。「こんなチャイコ、聴いたことない!」というほどには特別感はなかったが、一味違うくらいのおいしさはあって、わざわざ来てもらって聴かせてもらう価値あり。

お国モノもひっさげてきました。北欧神話をモチーフとした詩にイマジネーションを受けてノルウェーの作曲家が書いた交響詩。
舞台上も客席も真っ暗にして、オーロラや吹雪の映像を流しての演奏。わかりやすい演出でちょっと微妙な感じがしましたが、サービス精神と受け取っておこう。
あまり耳にしない音楽でしたが、それでもなぜか「北欧っぽい」と感じるのは不思議ですね。いいおみやげをもらった気分です。

アンコールが多くて、最後まで楽しかった。
最後の最後に、指揮者がトロンボーンを持って登場し、弾き振り(吹き振り?)で「チャルダーシュ」を。ただ超絶技巧を見せつけるのはキャラじゃないとばかりに、おどけた身ぶりでふざけてみせ、楽団員も客席も笑顔に。途中でホルン奏者が前に出てきたので、超絶技巧合戦でもするのかと思ったら、ホルンのベルをトロンボーンのベルにかぶせてミュート替わりに…いいわー予想もできないバカぶりだわー。そしてそのフレーズが終わったら、ホルン奏者はすました顔でスタスタと自分の席に戻っていったのでした。

フルオケを聴いたけれど耳が疲れないというめずらしい演奏会でした。

2017年10月 9日 (月)

緊張経験を積む

ヴァイオリン(とピアノ)の教室は、祝日はレッスンがお休みで、その日には先生のお宅で小さなイベントをすることがあります。室内楽の軽いレッスンや、千円ほどの会費でのミニ発表会などです。
今日はミニ発表会が企画されたので久しぶりに参加してきました。
人前で演奏することに慣れようという趣旨なので、このために特別に曲を練習してくるわけではなく、普段のレッスンで練習中の曲の途中経過を聞かせる人が多いです。
今回は先月の発表会で弾いた曲をもう一度おさらいする人がほとんどで、私もその中で一番好きな1曲を選びました。4歳から8歳の小さいお友達も4人参加したので、2曲は飽きるかもと思って1曲に。

本番(?)のあとは懇親会。そっちがメインという説もある。
子供たち同士は、発表会でちらっと挨拶したくらいのほぼ初対面だそうですが、あっという間に仲良くなって遊びまくっていました。
お母さんがたも、このスクール内でのママ友ができてとても嬉しそう。どうやって練習させるかなど情報交換もされていましたし、ご自身も音楽が大好きなので大人の生徒と一緒に盛り上がりました。お子さんたちが一人で練習できるくらい大きくなったらご自分もヴァイオリンを習う予定だそうです!いいなあ家庭内室内楽。

それにしても、言うまでもないが子供さんは入門クラスでも大人とは全然違うっす。
まだ曲らしい曲まで到達していなくても、音程は大人ほど狂わないし、なんといっても体全体の使い方がとても自然で、躊躇なく弓を弦に命中させるんですよねえ。当てる強さもばっちり。音階や調なんかも、理屈ではなく感覚で体得してしまうでしょうし、大人たちは「まいったなあ」の連発でした。
この分なら高学年になったらいっぱしのヴァイオリニストですよ。
先生が「最近、男性のイベント参加率が上がって喜ばしい!」と喜んでおられて、今回は新メンバーの若い男性がさっそくの参加。こういう習い事は女性の方がどうしても多くなってしまうけれど、気後れせずにどんどん来てくれると多様性の面でもいいことですよね。

このミニ発表会はリビングで行うので、最大20人くらい参加できるのですが(演奏せずに聴くだけの参加は不可)、それはヴァイオリンやヴィオラの場合で…私の番になると、ピアノのある狭いレッスン室に移動してぎゅうぎゅうに詰め込まれることになります。
去年も1度参加して様子はわかっていたのですが、あのときの参加者は8人だったから…それでも結構ぎっしりだった。
今回は、大人は半分以上が立ち見となり、子供たちは床にぺたんと座って、もうピアノ椅子のふもとまで人が押し寄せている状態で、じーっと見ているわけです。皆さんが立ち位置を決めたとき笑いが起きてしまいましたよ。あまりにも近すぎるから。人前で演奏する経験にもほどがある(笑)。
これまでの人生で一番緊張したかもしれない。前半はまだ「落ち着けー落ち着けー」と唱えながら弾いていて幾分マシだったけれど、半分過ぎたあたりから効き目が切れてド緊張が始まり、エンディングが近づくにつれ手がふるえてくる始末。
終わってお辞儀をしてから、震えまくる手を見せて爆笑をとりました。
でもなんとか落ちずに弾き切れたのは良い経験になったと思います。
それに、終止部分は会心の出来となり、自分の中で「おお!」と思ったのと同時に大人たちから「おお~」とため息がもれたのも良かったです。曲の中でもこの部分は本当に好きで、聴く人みんなに「すごくいい曲!」と思ってもらいたい(好みもあるけど…)ので、嬉しい。
さらに、この会では、一人が演奏を終えるたびに全員が「よかったところ」を書いて(無記名)渡すので、失敗しちゃったと思っても元気づけられるんです。どれもニヤニヤと嬉しいものでしたが、中でも子供の字で「とてもいい曲だったので、もう1回聴きたいです」と書いてあったのが明日への糧になりました。
先生からは、発表会のときの演奏よりも今日の方が良かったと言っていただけたのが何よりのごちそう。この曲はまだ毎日練習しているからね。

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