謹賀新年2019
あけましておめでとうございます。
ここを開設して7年目に入ります。
内容も更新ペースもいろいろ変わってきましたが、昨年はほとんどほったらかしでしたね。
今年はここの活用をちょっと考えてみようと思います。
3年くらい前に、20世紀のピアノの巨匠の一人・リヒテルの語録に接し、「幸せになるためにする日課」の一つに「毎日、音楽に関する日記を書く」というのがあるのを知って、これはマネしてみようと思ったんですよね。きちんと書かないまでも、走り書きやなぐり書きでもよいから。ノートを開くことが習慣になることによって、考えをまとめる時間も習慣になり、何か良いサイクルが生まれるのではないかと。
お察しのとおり、それは思いつきのまま消えました。これを今年、改めてトライしてみることにします。ノートではなくここに、結論やオチがなくても何か心にとまることがあればとにかく書いてみる。さすがに毎日は書くことがなさそうだけど。
あと、途絶えていたコンサートの覚え書きを復活させます。
では、今年の音楽面での目標を考えてみましょー!
◆ピアノの基礎テクニックテキスト全3巻がついに最終項目までたどりつきました。今月中に終わりそうなので、次の教材としてバッハの『3声のシンフォニア』をとりあげてもらう。これは小学校高学年のときに途中までやったのだが、やった分も含めてじっくりやり直したい。そして全曲制覇したい。当時から好きな曲でして、構造分析なんかも掘り下げたいとずっと思っていました。
もっと基本的な『2声のインヴェンション』もちょっと考えましたが、これは小中学生時代にピアノで2周やって(別の先生から1周ずつ…好きな曲集だからよかったものの…)チェンバロでも数曲やったのでまたの機会に。
◆自分の力量の限界ギリギリあたりの「でも現世で是非とも弾きたい」と思っているピアノ曲の1つに着手する。合間に少しずつやっていくペースなので、譜読みだけで1年終わるかもしれないが、千里の道も一歩から。来年か再来年の発表会での演奏を目指しています。
◆チェンバロの独奏曲がお留守になっていたので復活させる。中断する直前に「私の追求する路線はこれだ!」と思った、ルネサンスやバロック初期といった古い古い曲をやっていこうと思います。
◆つまり、やはりチェンバロを買うときがついにやってきたのだろうか。うっかり断言できないが、消費税8%のうちに…という脳内ささやきがいよいよ大きくなってきたようである。
ピアノでは、譜読みだけで消耗する近代音楽の反動で、譜読みだけはラクチンなベトモツのおさらいもレッスンに加えていただこうかなーと、ときどき衝動的に思います。
それはそれで大変なこともわかっているので、何度も踏みとどまってきました。今年もそんな葛藤があるんだろうな。
とりあえずバッハを組み込むことにしたので、もうそれどころじゃなくなるか。
今年も楽しみなコンサートがたくさん。
よい演奏を聴くと、楽譜を読む力も増すということがわかってきたんですよ。
音符を拾うことの先にある、行間を読んだり様式を読みとったりする力です。すぐれた演奏家が自然にやっていることが知らず知らずのうちに蓄積されて、自分にとっても当たり前のことになってくるのです。わかったからといって、自分の演奏でもそんなふうにできるかというと、そこはそう甘くはないのですが、楽譜がただの記号の羅列に見えなくなってきて「おお…」と驚くことは確実に増えてきました。
50過ぎてもこんなことがあるんですから、人間、一生が勉強って本当ですよね。
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