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合宿

2017年1月 9日 (月)

弦楽合奏の合宿

この三連休はヴァイオリン教室の合宿に参加してきました。
同じ教室内とはいえ、弦楽合奏なのにピアノ科の私が参加するのは、「関係ない人がどうしてここに?」感が漂う気がして、機会をうかがい続けて苦節1年(笑)、ようやくこの日がやってきたのですっ。
大縄跳びに入るタイミングをはかるみたいな感じですね。
今回はバロック曲まつりなので、「チェンバロ、関係あるもんね」とこじつけつつ、大先生のご指導が入るということで聴講モード全開でもぐりこみました。

登場人物

V先生
教室を主宰するヴァイオリンの先生
P先生
ピアノ科の先生。私が習っているのはこの先生です。
P先生も通奏低音を勉強しているので聴講モードでご参加。
C先生
V先生のお師匠様で、チェロとヴィオラ・ダ・ガンバがご専門。
オーケストラや弦楽をたくさん指導されていて、古楽もモダンも守備範囲。
今もV先生はC先生に定期的にバロック・ヴァイオリンと弦楽四重奏のレッスンを受けておられます。

いつもの合宿はV先生お一人で、P先生が加わったたことが一度あるそうです。

C先生が指導するアマオケから上手なメンバーが3人参加。
ヴァイオリン2、チェロ1。

教室の生徒
ヴァイオリン:9
ヴィオラ:4
チェロ:1

チェンバロの先生がいらっしゃるわけではないので、ほとんど自主参加のようなものと割り切って(本番もないし)、大勢の中でチェンバロ(スピネット)がどういう感じになるのか体感すること、大勢のドライブ感・グルーヴ感についていく練習、それくらいできたら御の字だと考えての参加。
苦手な箇所にきたときに冷静に音を減らしてついていく、間違えても楽譜を見失わずに次の音から復帰する、などの練習にもなりました。
へたくそで当たり前くらいの意識でいたのであわあわすることはなかったけれど、最終日はかなりあわあわと溺れてしまいました。初日が一番落ち着いていた気がするなあ。

まあ、チェンバロに関しては、この合宿では2割くらい感じられればよかったんです。
弦の人たちが何をどうやっているのかを知りたかったのが一番だから。
なんならロマン派とかの曲ばかりで鍵盤まったく関係ない合宿でも参加したかったくらいだから。聴講オンリーで。
それが古楽の専門家の懇切丁寧なレクチャーときては、充実しないわけがないでしょう。

チェンバロもピアノも、音が伸ばせない仕組なので、たとえば2分音符や全音符を伸ばすことはできません。
でも弦楽器(管楽器も)は伸ばせます。
その伸ばしかたがいろいろあって、伸ばしながら音量を変えるとかヴィブラートをかけるとか、さらに言うと時代によってもそのやり方が違ってきます。
作曲家によっても変えないとしっくりきません。
プロの演奏会だとあまりにもサラリとやっているので、弦楽器をやったことがないこともあってなかなかわかりにくいんですよ…。
で、生徒さんたちが細かく細かく「それは違うね、こうするとよくなるよ」と教わっていると、それは私も同じようにわかっていなかったポイントでもあるので、いちいち「そうか!」と感動してしまうのです。
言われればすぐにわかるのだから難しいことではないんですよね。シンプルなのに見落とす。それがわれわれ素人なのであった。
弦楽器のやり方は物理的に直接応用はできないけれど、鍵盤楽器用に翻訳すれば言っていることは同じ。きっと役に立ちます。
特に拍節感について、目の前がとてもクリアになった事項が多かったです。
頭ではわかったけれど、演奏にあらわれるまでには潜伏期間がかなりあると思うってのは素人の悲しさではある。
しかし、全然わかってなかったきのうまでの私とは違うのよ!という晴れ晴れした気分。

チェンバロの先生からの事前のアドバイスの中で「チェロの人の弓の動きを見ていると合わせ易いですよ」というのが一番印象的だったのですが、思っていた以上にそのとおりでした!
ちょうど真横に座っていたチェロさんが外部アマオケの腕のある人で、音自体もとても頼りになりましたし、チェロから遠かったらもっとズタボロになってしまったと思います。
お一人しかいないチェロの生徒さんはまだとれないポジションがあるとおっしゃっていたし、私と2人だけだったらビミョーだったかもしれない。
上手なチェロさんはそれでも「スピネットがいてくれて助かった!」と言ってくださってなんて優しい人なんだ。

夕食2・昼食1・朝食2・懇親会2と、わいわいする時間も多く、そのたびに席が変わるのでまんべんなくたくさんお話できて楽しかったです。
どんなきっかけでヴァイオリン他を習うことにしたのか、皆さんそれぞれでおもしろいなあ。
必ずしもクラシックがどっぷり好きというわけでもなく、これが弾けたらなあという憧れの曲があって始めたわけでもなく、何か楽器を習ってみたいというざっくりしたところから入った人が多いのが意外でした。
ピアノの場合はそのパターンはむしろ稀だと思う。
そういう異文化っぽいところも知りたかったんですよね。ピアノの人と弦楽器の人の違い、すごくあると思っていたので。
うすうす予想していたのは、鍵盤楽器の人は和声で考えるのがデフォルトだが弦楽器は単音メロディ派が多いだろう…ということなんですが、これは割と当たっているみたいです。

おしゃべりタイムもC先生への質問コーナーが始まって、音楽雑学から楽器の調整のことまで幅広いことを知ることができました。
あと、一般的に弦楽器の人にブラームス好きが多いのがなぜなのかずっと不思議だったんですけど、C先生が「ブラームスを弾くときはこうする」と実演してくださったのを見て氷解しました。百聞は一見に如かずってこれよ。
弦楽器に特有の深く歌う奏法が、ブラームスの音楽では活きるんですね!
他の作曲家の曲でも歌うけれど、これは格別なものなんだ。
皆のリクエストで、ハイドン、ベートーヴェン、ドビュッシーの弾き方なども比べてみて、私はショスタコーヴィチをリクエストしたんですけど思わず「うわあっ」と声が出るくらいにこれぞショスタコでした。

ピアノ三重奏曲の中で一番好きなのは、絶対弾けないけどラヴェルのやつ、と雑談の中で話したら「フランスものは難しいよ。音の出し方から何から全然違うから」とおっしゃっていました。
音色作り以前に、楽譜どおりに音符を拾うことがまず難しいので私には無理だけども、CDやコンサートで聴くときに弦楽器の音色の出しかたにももっと聴き耳を立てようと思います。
V先生も、生徒さんたちにレッスンで弾かせるのはドイツ・オーストリアの音楽がほとんどらしくて、フランスものも勉強させようかなと折々つぶやいてらっしゃいます。
クラシック音楽の勉強はどうしてもドイツのしかも古典から入るものだから(最近は変わってきたけれど)、フランスやロシアの音楽に到達する前にやめちゃったりするのよね。世界史の授業が20世紀の手前で終わってしまうように。
フランス音楽ファンを増やしたいなあ。

アマオケのチェロさんは車でいらして、たくさん荷物を積んできたんですけど、何かと思ったら「みんなで遊ぼうと思って」と楽譜が山盛り。
選んだのは弦楽合奏曲でしたけど聴き専でもやっぱりとてもおもしろかったです。
そうそう、こんなふうに、誰かが持ってきた楽譜でふわっと合奏できちゃうようなのが夢なんですよ~。ピアノ○重奏曲とかね。でもこんな名曲レベルだと初見では無理だなあ…もっとがんばろう。

そういえば、最終日に一番強く思ったのは「もっと練習しよう!」でした。
ピアノもチェンバロも。
指が回るようになる練習も通奏低音のアドリブ感も。
楽器に向かう時間を増やしたいな。弾かない日もあるし。
チェンバロは楽譜を書く時間も多いので、一応「音楽は勉強している」気になるけれども、指がついてこないんじゃしょうがない。
他の生徒さんも、合宿が終わるともっと練習したいと思うんですって。

皆さん、個人ではどんな曲を選ぶのかな。
9月の内輪でやる発表会、楽しみにしています(友人などを呼べる会場での発表会は来年)。